
【消費者金融のヘンな客】契約書への署名を拒否する人!借りる気あるの?
消費者金融にはいろいろな人がお金を借りにきます。人間観察の好きな人なら、こんなに楽しい職場はないかもしれません。
特に、私が勤務していた消費者金融業者は立地的に来店客が多く、受付窓口がいっぱいになるなんてことも多々ありました。
来店客の中には、契約書への署名を拒否する人もいました。業者によっては学生や主婦にも貸付をするところもありますが、消費者金融の主な利用者は社会人です。
社会人として常識を身につけていない人がいるというのは、消費者金融で働いていて衝撃的でした。
お金を借りるのは金銭消費貸借契約になります。ちょっと名前が難しいと感じる人も多いでしょうが、名前とは関係なく1つの契約に間違いありません。
賃貸住宅を借りるのにも、レンタサイクルを利用するにも、DVDやCDをレンタルするにも、契約に他なりませんよね。
契約は契約書類を交わさなくても、民法では成立します。口頭で約束してもその契約は成立するということです。
消費者金融でお金を借りれば、契約書に署名捺印しなかったとしても、お金を借りたことが事実ならその契約は成立します。振込融資を受けて、その後に契約書類を交わさなくても契約は成立しているのです。
契約書は後に問題が生じたときにもめないようにするためのもので、実は契約の成否とは関係がないのです。
また、消費者金融は国から厳しい規制を受けて営業をしていますが、その中には契約書類を整えることが義務付けられています。利用者が契約書類への署名を拒否すれば、消費者金融業者が罰せられるかもしれないのです。
まあ、常識的に考えて、契約書類への署名を拒否するのは意味がわかりませんよね。

