【消費者金融の客】若い男性に対する貸付審査の考え方
消費者金融にはいろいろな人がお金を借りにきます。人間観察の好きな人なら、こんなに楽しい職場はないかもしれません。
特に、私が勤務していた消費者金融業者は立地的に来店客が多く、受付窓口がいっぱいになるなんてことも多々ありました。
来店客の中には、若い男性もいました。消費者金融のお客さんの多くは中年男性になりますので、若い男性は嫌でも目立ちます。
消費者金融の受け付けは若い女性というのが一般的なので、若い男性が来店した後はいろいろとザワつきます。好みだったとか、あんまりだったとか、好きなことを言うのですが、審査とは関係がありませんので悪しからず(笑)。
若い男性は勤務年数が短いので退職金はほとんどありませんし、しかも退職する可能性も勤続10年以上の中年男性よりもかなり高いです。
そのため、いきなり高額の融資はできません。高額の融資をしてすぐに退職されると、もう回収不能になってしまうからです。
小額の融資なら、たとえ退職して収入がなくなったとしても、お金の工面をつけることは可能ですし、次に就職したときにすぐに返済してもらえます。
また、若い男性はこれから何年も所得を得て行かなければなりませんので、これはこれで消費者金融にとっては狙い目になります。
消費者金融では長期間取引してもらってはじめて利益が出る商売なので、定年間近の人に貸すよりも収入が低くても若い人に貸したいのです。
つまり、若い男性は融資の金額は低く抑えられますが、融資自体は断られにくいと言えるでしょう。