借入金額と審査
貸金業者の貸付審査では、申込者の借入情報を個人信用情報機関に照会して調べるのが普通です。借入申込書には、他社の利用件数と利用残高を記入することになりますが、それは形だけだとも言えます。
借入金額とは、現在いくらの借金を貸金業者からしているのかということですが、借金の額が多くなればそれだけ毎月の返済が苦しくなり、貸金業者は融資を控えるようになります。
個人信用情報機関では、申込者の借入件数や借入金額はわかりますが、各返済額まではわかりません。そのため、借入金額で申込者の毎月の返済額を見当することになります。
月給の手取りが20万円、独身で市内の賃貸マンションに一人暮らしという場合、家賃や生活費がどのくらいかかるのかは想像できます。
そこから返済に回せる金額をはじき出し、現在の借入金額から予想できる毎月の返済額と照らし合わせて、融資をしても大丈夫なのか、いくらなら貸せるのかを判断します。
ただ単に借入金額が多いから駄目だとか、借入金額が少ないからОKということではなく、その申込者の返済能力を収入や住居環境などから判断して、それと比較して審査しているということです。
また、他社の借入状況において、貸金業者1社に対して50万円以上の利用枠がある場合には、それだけその人はその貸金業者に信用があるということで、審査が有利になると思います。
借入金額が同じ100万円でも、借入件数が1件の人と10件の人では、信用度は全然違ってきます。借入件数が1件の人は、1社から100万円も融資を受けているということになりますので、かなり信用できるのです。
ただ、利用限度枠が数百万円となっていても、それが担保契約や保証人付契約の場合には、とても信用があるとは言えなくなりますので注意してください。