属性モデル像
審査の仕方や基準については特に決められたルールはありません。各貸金業者独自の方法で貸付審査が行われていますが、審査の内容についてはほとんど違いがないと思います。
大手や準大手が導入しているコンピュータ審査には、属性ポイント制と属性モデル像という2つのアプローチの仕方があります。
クレジット会社では属性ポイント制を採用しているところが多いようですが、消費者金融業者では属性モデル像を採用しているところが多くなっています。
属性モデル像とは、自社が持つ過去の顧客データから、申込者が1番似ているモデル像をピックアップして、そのモデル像の利用履歴から申込者の将来の利用状況を予測しようというものです。
申込先の貸金業者で、過去に申込者と同じような条件の人を検索し、その同じような条件の人がしっかりと返済していたなら融資がОKで、その人がしっかりと返済していなければアウトになるということです。
そんないい加減な話はないと思う人もいるかもしれませんが、同じような条件の人同士が、同じような運命を辿る可能性が高いというのは、本当の話です。
実際に属性モデル像システムはとても優秀で、過去の顧客データをすべて使って審査するのと同じです。データを駆使して判断するという点では、ベテラン社員よりも優れた審査ができるということです。
もちろん、属性モデル像システムを導入している貸金業者のコンピュータが同じと言うわけではないですし、元々所有している顧客データも違います。
そのため、属性モデル像システムを導入しているからといって審査基準が同じというわけではなく、各貸金業者による色がでるのも当然です。
ただ、大方同じような結果になるというのが現実で、所有している顧客データが多くなればなるほどその正確さも増すと考えられています。