社会保険証でわかること
社会保険証は、貸付審査にとって非常に重要な役割をしています。
国民健康保険証でも融資をしている貸金業者はありますが、社会保険証を持っている人にしか融資をしない貸金業者が多くなります。
国民健康保険証でも貸金業者からお金を借りることはできます。ただし、借入件数や借入金額は制限され、社会保険証を持っている人と比べて非常に貸付審査で不利になります。
では、社会保険証を持っていると、なぜ貸付審査で有利になるのでしょうか?
まず、社会保険証を持っているということは、雇用関係が確認ができます。貸金業者に名刺1枚持って融資を受けにくる人がいますが、名刺だけでは融資できません。
名刺は誰でも自由に作成できます。印刷屋にでも頼めば、全く関係のない大企業の名刺でも簡単に持てるのです。
ところが、社会保険証というのは、社会保険事務所や組合などその組織がしっかりしており、偽造品を作成することが困難なのです。
社会保険証が簡単に偽造できたら、健康保険制度が成り立たなくなってしまいますよね。
社会保険証があるということは、そこに記載された会社に勤務していること、その会社から給料を得ていることが確実だということなのです。
また、認定年月日からその人の勤務年数を知ることもできます。勤務年数が長ければ長いほど貸付審査では有利に働くのが普通です。
さらに、社会保険証があれば、その人の勤務先の名称や所在地を確認することができます。
そうすると、その人が貸したお金を返さないとき、その情報を使って給料の差押を実行することができます。貸金業者にとっては、実はこれが大きいかもしれません。