借金で返済すれば、それは複利である
多重債務者になる人の典型的なパターンとして、借金で返済をするということがあります。返済期日にお金がないときに他社で借金をして、その借りたお金で返済をするというものです。
そして、1ヵ月後にまた返済期日がくると、また別の貸金業者からお金を借りてそれを返済に充てようとします。
これが2、3ヶ月続けば、もう立派な多重債務者であり、後は返済のために借金を繰返すという状態が続くことになります。
計画的に貸金業者を利用している人は、借りたお金を無理なく返済していきます。破綻することもなければ返済で苦しむこともありません。
借金の返済を別の借金で行うことは、実質的には複利になります。複利とは、利子を元金に組み入れて次の利子を計算していく金利のことで、雪だるま式に借金が増えていくことで有名です。
他からの借金で返済をするということは、実際には返済していることにはなりません。
10万円を年率20%で借りた場合、1年後には12万円になります。他の貸金業者から12万円を年率20%で借りて最初の12万円を返済すると、借金は12万円になると思います。
さらに、1年後には借金12万円が14万4000円になり、それをまた別の貸金業者からの借金で返済すると、借金は14万4000円になりますよね。
つまり、10万円の借金が、2年後には14万4000円になったということです。これは10万円を年率20%の複利で借入れたときと同じになります。
複利は雪だるま式に借金が膨れ上がるものです。借金返済のために他から借金をするのだけは、絶対にしてはいけないことなのです。