年率109.5%について考える
貸金業者ではなく、個人が貸付を行うときには、年率109.5%までの金利が今のところは認められています。
利息制限法で定められている上限金利を超えれば無効になるとされていますが、合意の上での話なら問題はありません。年率109.5%で借入れることは実際にあるということです。
年率109.5%と聞くと、とても高金利に感じると思いますが、実際にも非常に高い金利と言えます。
例えば、100万円を年率109.5%で借入れたとします。1ヶ月後に支払わなければいけない金利は、100万円×109.5%×30日÷365=9万円となります。
これは、月利9%ということです。100万円の借金なら毎月その9%の9万円を金利として支払わなければならないということですね。
年率が100%を超えていますので、1年後には借りたお金よりも多くのお金を金利として支払うことになります。
100万円を借りると、1年後には209万5000円にして返さなければいけないのです。どんなに優れた投資家でも、1年後に100万円を200万円にすることは難しいと思います。
借入理由が何であれ、1年後に倍のお金を返すほどの理由は思いつきません。
100万円を1年後に200万円にできる人は高度経済成長期ならいたかもしれませんが、今の時代ではちょっと無理がありそうですね。