利子の意味
利子とは、お金を貸してくれた人に支払うお礼になります。
お金を借りても全額きちんと返せば、別にお金を貸した人には迷惑をかけていない、とはなりませんよね。
お金を貸せば、貸した人はそのお金を自由に使うことはできません。そのお金を投資に回し、1年後には資産を増やせるかもしれません。
たとえ1年後に全額返してもらったとしても、貸している間はそのお金を自由にできませんので、貸した側が不利益なのは当然です。
一方借りた側は、自分のお金ではありませんが、すぐにそのお金を自由に使うことができます。1年後には手に入らないものでも、お金がなくても買うことができるのです。
利子の考え方としては、今あるお金と1年後のお金とでは、同じ額面でもその価値が違ってくるということです。
お金の現在価値と将来価値には差があり、将来価値のほうが高くなるということです。時間には価値があり、それを金利として扱っているのです。
もちろん、1年経たなければ価値が上がらないということではなく、常に時間とともに価値が変化していきます。
便宜上、利子の計算は1日単位で行われるのが一般的です。お金を借りて明日返すという場合には、お礼に1日分の利子を貸した側に支払うのが常識となっています。