年率36.5%の金利
貸出金利の引き下げや不況により、貸金業界は再編の道を進んでいます。その中で、小規模の貸金業者の多くは廃業に追い込まれています。
そして、最近多いのが正規の貸金業者からヤミ金融業者への鞍替えです。ヤミ金融業者になれば、高金利で貸付ができ、お店を維持できるという理由からです。
正規の貸金業者から鞍替えしたヤミ金融業者は、一般的なヤミ金融業者の持つイメージとはまるで違います。
昔ながらの町金融という形態で、顧客に対しても深いところまでケアしています。そうしたヤミ金融業者の貸付金利は、年率36.5%というのが多くなります。
年率36.5%は日歩10銭になり、出資法の上限金利である年率29.2%と比べて少し高いだけです。
違法には違いありませんが、多重債務者からすれば借りやすい金利と言えます。
年率36.5%で1月1日に5万円を借りた場合では、1年払いなら毎月5000円の返済(最終回は5450円)で、支払う金利の合計は1万450円となります。
毎月の返済額を倍の1万円にすれば半年払いになり、支払う金利の合計は5034円になります。
毎月の返済額を3000円にすれば2年払いになり、支払う金利の合計は2万728円になります。
正規の貸金業者からは借入ができないので、このぐらいの金利なら仕方がないと思う多重債務者もいますが、正規の貸金業者から借りれない時点ですでに破綻状態だと思ってください。
いかなる理由があろうとも、違法な貸金業者からお金を借りる行為はしてはいけません。