個人再生ではライフプランニングが重要
個人再生を成功させるには、再生計画認可後の弁済をきちんと守らなくてはいけません。仮にこの再生計画に従った弁済ができなくなったときには、残念ながら自己破産しか選択肢がありません。
そのため、個人再生ではライフプランニングが重要だということをよく聞きます。ライフプランニングとは、簡単に言えば家計管理のことです。
ライフプランニングは、具体的には現状の家計を把握することから始めます。家計簿をきちんとつけ、それをつけるだけでなく、無駄な支出はないかを検討することが大切だと思います。
家計簿をつけてみると、結構無駄な支出に気づくことも多いのではないでしょうか。生命保険や自動車保険など、適正なものを選択すればもっと安価になることが多いですし、他にも無駄遣いが見つかるかもしれません。
こうした家計管理をしっかりと実行するのとしないのとでは、再生計画を成し遂げる確率が全然違ってくると思います。
再生計画で実行しなければいけない弁済は、最短でも3年間です。この3年間を乗り切るためにも、ライフプランニングの重要性を知る必要があるでしょう。
また、住宅資金特別条項付きの個人再生を利用した場合には、住宅ローンの現状も把握しておく必要があると思います。
一般的に、住宅ローンの返済比率は収入の25%以下が安全ラインだと言われています。例えば、月収の手取りが30万円なら、住宅ローンの毎月の返済額が7万5千円以下なら安全だということです。
これと自分の状況を比べてみて、安全ラインに入っているなら大丈夫ですが、大きく超えているようなら、それこそ大幅な生活改善をしなければいけません。
住宅ローンは1度組むとそれを変更することが困難なので、契約の前にはよくよく考えることが大切だと思います。