
失業中だが個人再生は可能か?
消費者金融から借金を積み重ねて、多重債務者となっている人の中には、失業をきっかけに債務整理を決断する人も多いと思います。
今では、キャッシングやカードキャッシングという言葉が定着していますが、これはサラ金という言葉のイメージが悪いので、消費者金融の大手がイメージ改善に努めた結果だと思います。
キャッシングと言えば近代的で素敵な響きになりますが、要はサラリーローンやサラリーマン金融です。毎月の給料をもらうサラリーマンが利用するための金融サービスなのです。
失業してしまって毎月の給料がなくなれば、もう返済することができないですよね。いやいや、失業保険があるから収入はあるよ、と言う人もいるかもしれませんが、それは一定期間の繋ぎしかなりません。
失業中には、自己破産は可能ですが、個人再生は利用することができません。これは、失業保険をもらっていても同じです。
個人再生を申立てる条件には、将来に渡って継続した収入があることというのがあります。失業保険は残念ながらこれには該当しませんので、失業中は個人再生が利用できないのです。
つまり、多重債務を抱えたまま失業してしまった場合で任意整理が困難なときには、個人再生は利用することができず、自己破産しか選択することができないということです。
住宅ローンを払っている状態で、自宅をどうしても手放すわけにはいかないという人は、多重債務者にならないようにするか、失業することを避ける必要があるのです。
マイホームを持つことが夢であり目標だと言う人がいますが、住宅ローンで購入する場合には、それなりの計画性と覚悟がいるということを頭に入れておいてください。
住宅ローンは1度組むと、その呪縛からなかなか脱出することができませんので、気をつけなくてはいけないと思います。

