貸付けの利率総額とは
貸金業者は、いろいろな名目で利用顧客からお金を受け取ると思います。
手数料、割引料、礼金、保証料など、貸金業を利用する人にとっては何がどうなっているのかわからないと思いますが、素直に従う人が大半だと思います。
折角審査が通り、お金を借りられることになったのですから、それがご破算にならないように、何でも貸金業者の言いなりになるのです。
しかし、貸金業者の中には、金利以外の名目で契約者から違法なお金を徴収しているところもありますので、注意が必要だと思います。
知名度もあり、東証1部に上場しているような貸金業者の中にも、そうした違法なお金を徴収しているところがありますので、大手だから大丈夫という考えは持たないようにしましょう。
ただ、貸金業者は金利以外の名目でお金を受け取ってはいけないということではありません。別に手数料や割引料、礼金といった名目でお金を受け取ること自体は悪いことではありません。
悪いのは、そうした金利以外の名目で受け取るお金を利息として計算しているかどうかです。
貸付けの利率総額は、名目上の金利とその他、手数料や礼金、割引料、保証料として受け取った金額の合計で計算されることになっています。
そして、貸金業者はそれを実質年率として表示しなければいけないことになっています。
ある貸金業者に申し込んだところ、金利は年率18%だが、事務手数料で貸付額の10%、保証料で貸付額の5%を差引されて渡されたという場合には、実質年率は33%であり、これは出資法違反となるのです。
悪質な貸金業者では、このように巧妙に金利を上乗せして不当な営業をしていますので、利用者は気をつけなくてはいけません。