債権譲渡されても怖くない
強引な取立をしている貸金業者では、督促の際に、債権譲渡すると脅してくることがあります。わかりやすく言えば、あなたの借金を暴力団などに引き渡すから、今後の取立てについて覚悟するようにということですね。
国に登録をされた貸金業者であれば、貸金業規制法を遵守しなければなりません。
特に、取立てに対する規制は厳しいので、登録された正規の貸金業者は取立行為についてかなり抑制されています。
登録されている正規の貸金業者だからといって、そのすべてが誠実な業者とは言えませんので、中には規制に反した不当な取立をするところもあるかもしれませんが、それでも全体からすれば少ないと思います。
利用者が怖いと思うことは、貸金業者ではない暴力団などに債権譲渡され、もう取立に関する規制が何もなくなってしまうことだと思います。
また、貸金業者もそうしたニュアンスで債権譲渡される前に支払ったほうが身のためですよ、と言ってくると思います。でも、これは脅しであり、実際には債権譲渡されても何も怖いことはありません。
貸金業者から債権譲渡された団体が貸金業者でなくても、その団体は貸金業規制法の規制下に置かれることになっているからです。
これは1999年に改正されたことで、それ以前は債権譲渡はとっても怖いことでしたが、それ以後はこの改正によって全然怖いことではなくなったということです。