借金にも時効がある
犯罪を犯した人は、逮捕されずに一定期間が過ぎると時効となり、その後は犯した罪に問われないという法律があります。これが、時効ですよね。
これは、相当期間が経過した後では、証拠が古くなってその真偽の程が判断できないというのが理由だそうですが、被害者やその家族からすれば何ともいただけない法律だと思います。
そして、時効はあるとあらゆることに有効で、飲み屋のツケにも時効があるぐらいです。当然、借金についても時効があります。
貸金業者からお金を借りて返す途中、事故や病気で何年も返済ができなくなった場合や、急な海外転勤で返済できなくなったという場合など、借金が時効になることがあります。
借金の返済どころではない何か重大な事件に巻き込まれてしまった場合などでは、長期間の返済が滞っても仕方がないということもあると思います。
また、返済する意思はあるものの、どうしてもお金がなくて借金を長期間放置するということも多々あります。
そんなとき、ふと貸金業者から借金の返済を請求されたときには、よく考えてから行動するようにしたほうが良いと思います。
借金には時効がありますが、それは時効の援用をして初めて認められるものです。
時効の援用とは、要は相手に時効ですよと宣言することで、これをしないで少しでも返済をしてしまうと、その時点で時効が成立しなくなってしまいます。
借金を長期間放っておいたときには、時効が成立しているかを確認するのが懸命だと思います。