会社の任意整理
任意整理は債務整理の1種ですが、任意整理をするのは個人だけではありません。任意整理は個人やすべての会社、団体を対象としていますので、事業者が会社を任意整理するとことも可能です。
事業者が任意整理に踏み切るときは、事業を清算する場合と再建する場合、またはその両方を状況によって判断するといった場合があります。
会社の任意整理も基本的には個人の任意整理と要領は同じで、各債権者と返済についての和解をし、そこで決められた返済を続けて借金を解決するというものです。
ただ、個人債務には寛大な貸金業者も、会社の債務となると厳しい対応をするところが多いようです。そのため、個人の任意整理よりも会社の任意整理のほうが和解が難しくなると思います。
もっとも、任意整理で話がつかなければ個人再生に移行するだけの話で、貸金業者としては個人再生のほうが任意整理よりも悪い条件になると思います。
会社を再建させて返済できるような体制を整えるか、今ある資産を売却させて、傷口が広がる前にさっさと債権を回収するかは難しい判断になりますし、それもケースバイケースになると思います。
また、個人の場合には小口の貸付ですが、会社の場合には大口が多いので、貸金業者としてもそれだけ真面目に考えるということでしょう。
それから、会社が任意整理する場合には、弁護士費用は個人のときよりも高くなるのが普通です。着手金が最低でも50万円、報酬金も最低50万円は考えておいたほうが良いと思います。