不誠実な取引をしていると
貸金業者からお金を借りることは、責任ある社会人として守るべき最低限のルールのもとで行われます。
お金を借りるということは、決められた支払い方法に従って完済するということで、それは金銭貸借契約という契約に他なりません。
社会はすべてが契約でなりたっていますので、それを破るということは、社会人として恥ずかしいことであり、非常識人となると思います。
社会において誰も契約を守らなければ、どうしようもないですよね。ただ、食肉偽装や賃金未払いなど、世の中には契約を守らない人達が大勢います。
貸金業者から借入して、その契約を守らない人がいてもある意味では仕方がないのかもしれませんね。
しかし、貸金業者との取引中に、貸金業者に不誠実な態度で接していると、任意整理をしたときに、それがそのまま自分にはね返ってくると思っておいてください。
毎月のように返済を遅れ続けていた人が、任意整理で分割払いを申し出たとしても、貸金業者にそんな人とは分割払いの和解はできないと言われてしまうかもしれません。
貸金業者に嘘ばかりついていた人は、任意整理での話も嘘に違いないと決め付けられ、まともに交渉に応じてくれないこともあると思います。
実際に、私が消費者金融業者に勤務していたときに担当した分でも、不誠実な取引をしていたという理由で、任意整理で分割返済に応じなかったことが何件もありました。