過払い金返還請求とは違う

過払い金返還請求とは違う

過払い金返還請求と任意整理を混同する人が多いですが、これはまったく別のものだと思います。ただ、任意整理をする中で過払い金の発生を発見することが多く、そのために混同してしまうのだと思います。

近年の任意整理は、過払い金の返還を受けてから、そのお金で弁護士や司法書士の費用、債権者への支払いをするのが主流だと思います。

過払い金がない人が任意整理をすると言っても、それを受任する弁護士や司法書士はあまり良い顔をしないのではないでしょうか。

任意整理は借金の支払いを前提とした債務整理になりますが、過払い金の返還請求は債務整理ではありません。

そもそも、過払い金が発生しているということは、法的に返済しなければいけない借金がなかったということで、それは債務ではなく債権になると思います。

過払い金の返還を受けることは正当な権利になりますので、債務者が債権者に頭を下げてお願いすることではないと思います。

一方の任意整理では、借入の契約を反故にすることになりますので、債務者が債権者にお願いすることだと思います。

ただ、過払い金が発生していそうな債権者がある場合には、過払い金の返還請求だけをするのではなく、他の借入については任意整理で片付けるのが良いと思います。

過払い金で新しい洋服を買うのではなく、それで借金を解決したほうが良いのは言うまでもないですよね。