貸金業者の言うことは真に受けるな
弁護士や司法書士を頼らずに、自分で任意整理をしようという人は、1つ注意してほしいことがあります。
それは、貸金業者の言うことは真に受けないようにということです。
このことは、任意整理の経験のある弁護士や司法書士には痛いほどわかっていることだと思います。貸金業者は、自分たちの不利益になるようなことは、平気で事実を曲げて言ってくるのです。
これは、何も貸金業者に限ったことではないと思います。犯罪者は少しでも罪を軽くするために平気で嘘をつきますし、不祥事を起こした会社や国の機関は平気で嘘をついて隠蔽しようとすると思います。
貸金業者もそうしたところと体質は同じで、任意整理での交渉においても、自分たちが有利になるような嘘を並び立ててくるのです。
私は嘘は嫌いですが、消費者金融業者に勤務していたときには、任意整理での交渉で何度も嘘をついてきました。
会社からの命令と言われればそうですし、交渉相手の弁護士も嘘を並び立ててくるからというのも、その理由になっていたと思います。
交渉とは騙しあいであり、誠実に対応すれば良い結果が生まれるとは言えません。貸金業者との和解交渉では、誠実に対応するよりも、自分の利益のことだけを考えて対応したほうが良いと思います。
相手はそう考えて対応してきますので、こちらも同じようにしなければ損をしてしまうからです。