アイフル、私的整理も最終的には法的整理か
消費者金融大手のアイフルが私的整理である事業再生ADRの手続きに着手していますが、専門家らは現状と今後を踏まえると、「いずれは法的整理も視野に入る」との厳しい見方をしているようです。
アイフルの主力行である住友信託銀行やあおぞら銀行は「メーンバンクとして支える」としていますが、主力行のある幹部が「ビジネスモデルとして将来性はない」ときっぱり言っているように、アイフルの倒産は時間の問題と見られています。
米格付け会社の「スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)」がアイフルの格付けを、実質的に「デフォルト」に引き下げたとの観測もあります。
市場関係者の間では「私的整理を終えたとしても、生き残っていけるのか」「本来は救済合併を仰ぐしかないが、引き受け手がいるかどうか」といったことが囁かれているようです。
銀行にも市場からも見放されている感の強いアイフルが、今後再生できるのかは疑問ですね。
それにしても、消費者金融大手のアイフルがこの状態ですので、他の中小・零細の消費者金融はどうなってしまうのでしょうか。
銀行幹部に「ビジネスモデルとして将来性はない」と言われてしまっては、消費者金融という業態は将来存在していないかもしれません。
消費者金融がなくなれば、それを利用していた人にも影響が大です。消費者金融の利用者は、過払い金の返還や金利の引き下げなどで喜んでいる場合ではないです。
今から困ったときにお金を貸してくれる友人を作らなくてはいけませんね(冗談)。