アイフル正社員半分削減、有人店舗は3分の1に
消費者金融大手のアイフルが2009年9月24日、私的整理の1つである事業再生ADRを正式に申請して受理されたとの報道がありました。
アイフルはこの発表と同時に、大規模なリストラを実行する計画を発表しました。
それによると、子会社も含めた4100人の正社員のうち、その半分である約2000人を削減するとのことです。
さらに、アイフルの有人店舗を現在の96店から30店程度に減らすとのことです。巨大消費者金融がいっきに半分以下の規模に縮小することになります。正社員の半分のリストラというのは、あまり聞いたことがありませんよね。驚きです。
人員削減については、全社員を対象に希望退職を募集するとのことですが、果たしてどれだけの人がそれに応じるかは疑問ですね。
消費者金融の社員は専門的な職業であり、他業種に移ることが難しいです。そうかと言って同業他社もどんどん潰れていますので、同じ職業に就くことも困難です。
賢い人なら解雇されるまで給料をもらう道を選ぶのではないでしょうか。会社は大赤字でも社員の給料はそれなりに良いですしね。
また、アイフルはリストラにかかる特別退職金や店舗閉店費用を新たに計上し、過払い利息の返還に備えて引当金を積み増します。
結果、2010年3月期の連結最終損益は当初予想の81億円の黒字から3110億円の大幅な赤字に転落するとのことです。
今年度分の過払い金の返還は大丈夫そうですが、来年度からはいよいよ危ないですね。