米のカード支払い延滞率が過去最高水準
米国の第2・四半期のクレジットカード支払い延滞率が過去最高になったと報道されました。
米国は日本以上にカード社会が進んでいますが、日本も確実に米国が辿った道を進んでいるだけに、決して無視できないニュースです。
クレジットカード支払い延滞率について発表したのは、米銀行協会(ABA)になります。米銀行協会によると、消費者ローンの30日以上の支払い延滞率が、第1・四半期の3.23%から第2・四半期には3.35%に上昇したとのことです。
クレジットカード支払い延滞率が3.35%というのは、米銀行協会が1974年に調査を開始して以来最高水準になるそうです。
背景にはもちろん世界同時不況による雇用情勢の悪化があります。米国の失業率はかなり上昇していますので、失業によって支払いができなくなった人も多そうですね。
米銀行協会も「支払遅延は、高水準の失業率や雇用市場の凍結による残念な副作用だ。労働市場が改善し景気回復の勢いが増さない限り、この状況は変わらない」とコメントしています。
日本でのクレジットカード支払い延滞率についての発表はありませんが、もしあれば最悪の水準になっていることが予想できます。
米国も日本も状況は同じようなもので、見方によれば日本のほうが悪いとも言えます。しばらくは延滞率の大幅な改善を見込めません。
クレジットカードの利用者も耐えるときですが、クレジットカード発行会社も耐えるときなのでしょう。