貸金業者はピーク時の約5分の1に減少
2008年度末時点での東京都内の貸金業の登録業者は1471社になり、これは2002年ピーク時の約5分の1に減少しているとのことです。
東京都には登録だけを済ませて違法な営業をするトイチ金融と呼ばれる悪質業者が多いので、それが規制強化によって排除されていると言うことでしょう。
ただ、正規の貸金業者が廃業していっているのは間違いなく、その背景には改正貸金業法があるのは間違いありません。
東京都によれば、登録業者は2002年から減少しているということです。
現行の貸金業法が施行された2007年12月時点の登録業者は2365社で、これと比べると約4割減ったことになります。
また、2008年の新規登録業者数は161社になり、2004年の804社の約5分の1ということです。
更新登録業者についても、2004年の677社から367社にまで減っています。
しかし、貸金業者の数は大幅に減っていても、苦情や相談件数は増えています。
2008年度の苦情、相談件数は1万461件もあり、前年度比でも3218件増となっています。
ただ、正規の貸金業者への苦情と言うよりも、無登録で営業している悪質業者への苦情が大半になります。
2008年の東京都では、「融資保証金」を送金させる手口の「貸します詐欺」が流行しました。
この被害は377件で総額2億3380万円にもなるということです。
ここで言いたいことは、貸金業者の数は減っても、ヤミ金融などの悪質業者の被害は変わらず多いということです。