東京情報大学の調査でソフトヤミ金が問題に
多くの貸金業者は改正貸金業法によって借りられない人が増えると、彼らがヤミ金融に走るだろうと口をそろえて言っていましたが、案の定その通りになっているようです。
東京情報大学が行った調査によると、「ソフトヤミ金」なるものが急増していて、零細事業のつなぎ資金や低所得者の生活費として利用されているとのことです。
同大学は資本金2000万円未満、従業員5人以下の全国の零細事業主、約1200人を対象に、昨年と今年のつなぎ資金の調達先を調査。
それによると、1位は親族・知人、2位は消費者金融・クレジットカードと続き、ヤミ金は5位でした。
しかし、ヤミ金は昨年の5.5%から7.3%に増加しており、逆に消費者金融・クレジットカードは昨年の37.9%から28.5%へと大幅に下落したとのことです。
消費者金融やクレジットカード会社の審査で断られた人が、ヤミ金融に徐々にシフトチェンジしている状況がうかがい知れますよね。
また、同大学の教授は「ソフトヤミ金は市民生活にまで広がり、主婦でも気軽に借りられる雰囲気で問題は深刻だ。多様な資金需要に応じられる金融制度の整備が急務」と警告しています。
ソフトヤミ金とは、これまでの暴力的な取立てがなく、年率1万%といったとんでもない金利でもない業者のことになります。
ソフトヤミ金の実態はまだはっきりとわかりませんが、年率40%から80%程度で貸付けを行っているとされています。
ソフトヤミ金でお金を借りても事態はなかなか好転しないのが普通です。それなら思い切って破綻して、1から出直したほうが良いと言えます。