家賃保証会社の正体は?
敷金や礼金がいらないゼロゼロ物件が賃貸住宅の世界で登場して、波紋を広げています。ゼロゼロ物件の特徴に、家賃保証会社に連帯保証人になってもらうということがあります。
入居するのに保証人は不要ですが、指定された家賃保証会社と契約してくださいということです。
そして、この家賃保証会社と入居者との間でトラブルになることが多いのです。
家賃保証会社は、家賃の滞納があると追い出し屋へと変貌します。強引な取立行為が行われ、それでも支払いをしない入居者には、強引に賃貸住宅から追い出すのです。
強引な取立は深夜まで続き、中には6時間に渡って取立を受けたという人もいるぐらいです。
すでに訴訟沙汰にもなっていて、裁判所は家賃保証会社の逸脱した取立に慰謝料の支払いを命じています。
そして、この家賃保証会社の正体ですが、実は消費者金融業者を廃業した業者がしていることが多いのです。
実際に、廃業した消費者金融業者で、家賃保証会社に変わったところを3社知っています。消費者金融業者には回収のノウハウがあり、家賃の取立も慣れたものだということですね。
それから、ヤミ金融業者とまではいかないまでも、何らかの違法行為によって金融庁から登録を取り消しされた業者が、家賃保証会社になるケースも多くなっています。
消費者金融業界には厳しい規制が敷かれていますが、家賃の取立についてはそういった規制がまだありません。早急に法整備を整えることが必要でしょう。
家賃保証会社はもう長年取立行為を行っているプロの取立屋になりますので、規制ができるまではかかわらないほうが身のためです。