お金が足りない!これ以上借金を増やさずに乗り切る方法
住宅ローンが返せない!~住宅ローンは任意売却で処理しよう~
■住宅ローンの支払いに困る
今から約18年前のこと、結婚して5年目のCさんは、子供の幼稚園入園を前に
念願だったマイホームを取得しました。
しかしその数年後、会社の営業は大幅に悪くなり
昇給がないどころかボーナスがカットされ、収入が激減してしまいました。
それどころか当時4500万円で購入した自宅が
地価の下落により3500万円まで低下してしまったのです。
住宅ローンが払えなくなったCさんが最初に検討したのは、借り換えです。
より金利の低いローンに乗り換えようと考えたのです。
しかし地価が下落してしまったことにより残高と担保額がつりあわず
給与も下がったことから借り換えは難しいことが分かりました。
いよいよ返済ができなくなり、とりあえず返済する資金を確保するためにと
消費者金融からの借入を検討し始めたのです。
■任意売却で住宅を処分する
困ったCさんが銀行員の友人に相談したところ
消費者金融に借りても一時しのぎにしかならず、借金地獄になるだけだと諭されました。
そして任意売却という方法を聞き、この手段を選ぶことにしたのです。
Cさんの住宅は幸いすぐに購入者が見つかり
住宅ローンの残金を支払って、安い金利でローンを組み
中古マンションに引っ越すことになりました。
住宅ローンは年収の3割程度が目安と言われています。
それを超えて住宅ローンを抱える場合には
生活レベルを下げて住宅ローンを捻出するか
借り換え、住宅自体の買い替えなどを行う必要があります。
リストラされた!~雇用保険の給付は延長できる~
■リストラで職を失う
長年勤めた会社を、ある日突然リストラされてしまったDさん。
45歳を超えての再就職は、前途多難でした。
まず問題になるのがDさんのスキルについてです。
Dさんは特殊な仕事をしていたため、その方面の仕事には強いのですが
反面他の業務に対してはスキルが高くありません。
次に問題なったのがDさんの年齢です。
年齢的に新しい業界へチャレンジするのはとても厳しく
条件をかなり落とさない限り、雇ってくれるところはなかったのです。
しかし、Dさんには子供もいて住宅ローンもあります。
毎月の給与はある程度なければ生活が破綻してしまいます。
そうこうしているうちに、失業保険から足りない分を支払っているうちに
貯蓄も減ってしまい、住宅ローンの支払いも先々苦しくなるのは目に見えていました。
この先、就職が決まらなかったらどうするか?
消費者金融からお金を借りるしかないのか?
Dさんは胃に穴が開く思いで悩んでいました。
■職業訓練校に通う
ハローワークで生活が苦しくなりそうなことを相談すると
職業訓練校に通ってみてはどうか?ということになりました。
そして2ヶ月ほど待機したのち、職業訓練校に通うことが決定したのです。
職業訓練校に通うことによって、大きなメリットとなったのが
雇用保険の失業給付の期間が延長したことです。
Dさんは職業訓練校で経理・税務実務コースで学びました。
そして以前の仕事に比べると給料は若干下がってしまうものの
かなり良い条件で再就職をすることがかないました。
倒産や業績不振に夜「リストラの場合、退職金も少なく
何の準備もなく放り出されることから生活に困窮してしまうことは多々あります。
職業訓練校に通えば受給期間も延長されるので是非活用しましょう。
病気で働けない!~高額医療費融資制度と年金担保の低金利融資を検討~
■家族の病気で支出が増える
Eさん一家は5人家族です、Eさん夫婦と子供が2人。
そしてEさんのお父さんです。
昨年、Eさんのお父さんが病に倒れてしまいました。
手術は無事成功したのですが、その医療費の高さには家族全員が驚きました。
Eさんは健康保険に加入していましたが、自己負担の3割だけでも
とてもポンと支払えるような金額ではなかったのです。
実はEさんのお父さんが倒れる少し前に、子ども達は大学に進学。
そしてちょうど将来に備えてバリアフリー使用に家を建て替えたばかりのところでした。
高額医療費は申請すれば三ヶ月後には支給されます。
しかし病院への支払いは三ヶ月後でもいいということではありません。
それまでの間、足りない分はどうするのか?
悩んだEさんは一時的に消費者金融から借り入れることを検討しました。
■高額医療費融資制度を利用する
病院の事務の方に、支払いが厳しいことを伝えると高額医療費融資制度の利用を提案されました。
この制度は㈱全国社会保険協会連合会が高額医療費支給見込み額の8割まで
無利子で貸してくれるというものです。
支払額の8割までしか貸してはくれませんので
残りの分については年金を担保として福祉医療機構から低金利で融資を受けることになりました。
こちらは年利2%という低金利で融資を受けられる制度です。
医療費の支払いに困ったとき、消費者金融から借りる必要はありません。
保険に請求ができたり、さまざまな救済制度が設けられているからです。
自分が難病になって働けなくなってしまったときにも
難病の指定を受けることで医療費が免除になったり
生活保護の給付を受けることを検討してみてください。
離婚で経済的に苦しい!~民生委員に相談し公的融資制度を利用する~
■夫の浮気で離婚に
Fさんは20年連れ添った旦那さんと離婚をすることになりました。
離婚の理由は旦那さんの度重なる浮気問題でした。
以前から浮気問題に悩んでいたFさんは離婚には応じたものの
問題になるのは、今後の生活費です。
Fさんは旦那さんの強い希望で専業主婦となり社会経験は結婚前の数年だけです。
何か資格を持っているわけでもなく、今後の生活がとにかく心配でした。
離婚をするに際して、財産分与として10年間
2人の子供の養育費も含めて、毎月20万円が支払われることになりました。
ところが、離婚後3ヶ月もすると振込みがストップしてしまったのです。
Fさんの旦那さんは小さな会社を経営しているものの、資産は全て会社名義。
差し押さえるものもなく、支払いを求めても振り込まれることはありません。
2人の子供を抱えて慣れないパートに出るも、すぐに生活費にも困るようになってしまいました。
■公的融資制度で融資を受ける
一時は消費者金融からお金を借りるしかないかと思ったFさんですが
地域の民生委員さんに相談をしたところ、公的融資制度というものがあることを知りました。
そして福祉資金から引越し費用などの融資を受けて
公営住宅に引越し、公的貸付制度による無利息の技能習得資金の融資により
パートの傍ら、パソコンの学校に通うことになりました。
Fさんは一時的に生活に困窮しましたが、その後無事に資格を取得し
生活を立て直し、親子三人で仲良く暮らしています。
離婚後、慰謝料や財産分与が多い場合を除いて、女性が生活に困窮してしまうことは多々あります。
しかしこうした状態で消費者金融などから借入をしてしまうと
収入が増えないのですから、返済もできずに借金地獄に陥ってしまいます。
公的機関からの一時的な融資を利用して、生活を立て直しましょう。
消費者金融の借金が全然減らない!~労働金庫のフリーローンに借り換えできないか?~
■消費者金融からの借金で悩む
Gさんが消費者金融に手を出してしまったのは5年前の事です。
ある日、パチンコ屋でボロ負けをしてしまったGさん。
帰宅途中にある無人契約機があるのを見かけました。
負けを取り返してやろう!と軽い気持ちで5万円ほど借りたのが始まりです。
そしてその日、見事に負けを取り戻し5万円はすぐに返済。
儲けた3万円を持って、良い気分で帰宅したのです。
それからは何度か消費者金融で借りて、すぐに返済をしたり
取り戻すことができずに給料日に返済をしたりということを繰り返していました。
すぐに返済できているから大丈夫。
給料日になれば返済できているから大丈夫。
そう言い訳しながら、ついつい気付くと借りている金額が大きくなり
給料日になっても返済できないほどになってしまったのです。
そしてあるとき、Gさんは毎月の領収書を見て驚きました。
月々の返済金額は利息分だけで、元本はほとんど減っていなかったのです。
■労働金庫から低金利で借り換える
このままでは、あっという間に借金だけが増えてしまい、大変なことになる!
と慌てたGさんは何かよい解決方法はないかと調べました。
そこで労働金庫のフリーローンに辿りついたのです。
労働金庫のフリーローンは消費者金融に比べて金利が半分程度でしたので
ボーナスも全て使って全額を一括で返済したのです。
労働金庫のフリーローンは本来借り換えに使うことができないものですが
まだGさんは借金を滞納していなかったため
ブラックリストに掲載されておらず、融資を受けることができました。
ギャンブルにハマってしまうと、借金が借金を産むように
雪だるま方式でどんどん増えてしまいます。
ギャンブルが理由での借金は自己破産も難しく、返済も困難です。
くれぐれも安易に手を出さないようにしましょう。