個人信用情報機関 シーシービーとは?
個人信用情報機関には、全国信用情報センター、シーアイシー、ケーエスシー、シーシービー、テラネットの5つの組織があります。
この中で唯一、全業態型個人信用情報機関として活動しているのが、シーシービーになります。
シーシービーとは、1970年代に日本の消費者金融市場に参入してきた外資系消費者金融業者が、日本の消費者金融業界の個人信用情報機関への加盟が認められなかったために設立された個人信用情報機関です。
日本で消費者金融市場が拡大する中、当然海外からも多くの企業が参入しようとしたのですが、自分たちの庭を荒らされるのを恐れた日本の消費者金融業界は、個人信用情報機関を開放しないという行動にでます。
いくら高度なノウハウと圧倒的な資金力を持った外資系消費者金融といえども、個人信用情報機関を利用できないというのは致命的です。
しかし、外資系消費者金融業者らはただ何もしなかったわけではなく、アメリカの個人信用情報機関であるTRWをモデルに、新たに株式会社セントラルコミュニケーションビューローを1979年8月に設立したのです。
そして、2000年に社名変更して、株式会社シーシービーなったのです。
シーシービーの特徴は、何と言っても全業態型の個人信用情報機関ということでしょう。消費者金融、信販会社、クレジット会社など1つの業態に絞らず、すべての業態で情報をかき集めて運用しているのです。
現在、5つの大きな個人信用情報機関の組織がありますが、シーシービーが示した形は1つの理想系だと思います。
今後、これらの組織は国の指導で統一されていくことになりますが、その中でシーシービーが蚊帳の外にはじき出されないか心配でもあります。