利用限度額が増えた例~知らぬ間に借金が増えていく
ここでは利用限度額が増えていく例をあげて、わかりやすくそのしくみを解説したいと思います。
借入れ件数が5件で借入れ金額が250万円、年収が400万円のAさんが、ある貸金業者に申込をしたところ、無事審査を通ることができました。
しかし、利用限度額は10万円と低く、希望額の30万円には足りませんでした。
貸金業者の受付担当者からは、10万円からの取引になるが、実績をつけてもらえばすぐに希望額に達するということで、迷った挙句その貸金業者と利用限度額10万円で契約することにしました。
Aさんは延滞することなく返済を続け、3回目の返済を終えた翌日、携帯電話にその貸金業者から連絡を受けます。
「融資のご案内のお電話ですが、今ご利用の希望はありますでしょうか」
Aさんが利用希望があると伝えると、利用限度額が20万円になったので、自由にお使い下さいという返事が返ってきたのです。早速Aさんは利用限度額いっぱいまで引き出しました。
そして、そこから3回しっかりと返済を続けたAさんの携帯電話に、またあの貸金業者から連絡が入り、利用限度額が30万円となりました。
その後も延滞することもなく返済を続けたAさんは、利用限度額が30万円になった半年後に、40万円、そしてそのさらに半年後に50万円と、利用限度額が増額されていきました。
その後は50万円から利用限度額が増額されることはありませんでしたが、最初は3ヶ月ごとに10万円、途中からは半年ごとに10万円をその貸金業者から借り入れることになりました。
急にお金回りが良くなったAさんですが、気づいたときには当初の希望額である30万円を超えた金額を借金してしまうことになります。
ここであげた例では3ヶ月ごとや半年ごとでしたが、それは各貸金業者やその契約者によって違ってくると思います。
しかし、遅い早いはありますが、Aさんと同じような道を辿ることは多いと思います。