
貸金業者は顧客が完済しないように頑張る
貸金業者は厳しい取立行為がマスコミによって明るみになったように、貸し倒れを防ぐために度を越すぐらい一生懸命になって借金の回収に励んでいます。
そのため、世間の人は貸金業者が借金を完済させるため、躍起になっているという印象を持っていると思います。
でも、実はその逆で、貸金業者は借金を完済されないように一生懸命頑張っているのです。
え、本当?
これが本当の話で、貸金業者はお金を貸しても1年や2年で完済されると、今の金利水準ではとても利益が出せないのです。
貸金業者の規模を見るのに貸付残高というものがあります。貸付残高とは、貸し出しているお金の総合計のことで、貸金業者の利益となる収入利息は、この貸付残高の多さに比例していきます。
新規顧客を獲得すれば貸付残高が増加しますが、完済する人がいると貸付残高が減少してしまいます。
貸金業者はいかに新規顧客を増やすかと、いかに完済する人を少なくするかを永遠のテーマとして営業しているのです。
貸金業者は支店ごとに目標とする貸付残高があるはずです。利用者が店頭に行って完済を告げると、笑顔で対応してくれる貸金業者の女性社員も、内心では泣いているということなのです。
また、某大手の悪質な貸金業者は、何だかんだと理由をつけて、完済をするために来店した利用者を追い返すということも、日常的にあったようです。

