個人信用情報機関 テラネットとは?
テラネットとは、CRINシステムでは実現ができなかった各個人信用情報機関のホワイト情報を相互交流する目的で、1999年10月に設立された個人信用情報機関です。
消費者金融の多くが加盟している全国信用情報センター連合会が、その設立には大きくかかわっていますので、消費者金融業界の主動と言っても良いと思います。
テラネットは、全国信用情報センター連合会に加盟している情報センター各社が共同出資して設立した法人組織で、消費者金融の情報にクレジット会社や銀行系消費者金融業者、リース会社を取り込もうというものです。
テラネットでは、全国信用情報センター連合会が管理する消費者金融の個人信用情報を利用することができます。
全国信用情報センター連合会の管理する個人信用情報は、他の組織が管理するものよりもはるかに精度が高いとされていますので、これに加盟するクレジット会社などにはかなり有利になると思います。
テラネットでは、貸付残高がある分について、借入れ件数のみが交流されています。何だそれだけかと思う人もいるかもしれませんが、それだけでもわかれば随分と審査の精度を高められると思います。
テラネットがなかった時代では、クレジット会社がいざカードを発行しても、その人が実は多重債務者であったということも多かったそうです。
それがテラネットを利用するようになって、これまで見えていなかった他業態での借入れ件数がわかるようになり、多重債務者と契約をしなくても済むようになったのです。
テラネットは過剰貸付の抑制に大きく貢献しているのです。
ただ、テラネットを設立するなら、貸付件数だけを相互交流するのではなく、すべての情報を相互交流することができなかったのかと思ってしまいます。
また、銀行系の消費者金融などは加盟できても、銀行は加盟することができないのも、テラネットの不満な点です。