消費者金融とクレジットカードの借り回り
これまでは消費者金融とクレジットカードの借入情報は別の信用情報機関で管理されていました。
消費者金融業者がクレジットカードの利用状況を確認することはできませんでしたし、クレジットカード会社が消費者金融からの借入情報を確認することもできなかったのです。
そのため、消費者金融から複数借入して、もうどこの消費者金融に融資を申込んでも審査が通らない人でも、クレジットカードのキャッシングを利用することは可能でした。
例えば、Aさんは消費者金融3社から300万円の借り入れをしていたとします。毎月の返済に四苦八苦していましたが、ついに返済が困難になりました。
消費者金融はすでに3社利用しており、その履歴も残っているので、これ以上消費者金融から借りることはできません。
しかし、以前作っていたクレジットカードでキャッシングしてみると、何の問題もなく30万円借りることができるのです。
Aさんはこれまで消費者金融ばかり利用していましたので、クレジットカードの履歴はまっさらです。
そのため、どれだけ消費者金融で借入していても、クレジットカードのキャッシングはできるのです。
業態を変えて借金を申し込めば、借り入れ超過と判断されることもなく、これまではいくらでも借金できたということです。
でも、改正貸金業法のもと信用情報の一元化がされると、もうこういった借り回りができなくなります。