貸倒れとは
キャッシング生活を送っている人にとっては、「貸倒れ」という言葉は耳慣れたものかもしれません。
では、「貸倒れ」とはいったいどういったことを言うのでしょうか?
自己破産? 債務整理?
よく聞く言葉でも、実はあまりよくわからないということがありますので、ここで説明したいと思います。
「貸倒れ」とは、差し押さえなどの法律的手段を利用しても回収できず、今後返済の見込みがないと判断された貸付金のことを指します。
また、貸倒れには法的に請求権を失った債権と、将来返済のされる見込みがほとんどない債権の2つに分けることができます。
法的に請求権を失った債権とは、自己破産手続きや個人再生手続によって免責された債権になります。
免責された債権については、債権者は請求することができなくなり、債務者は支払いの義務を逃れることになります。
一方、将来返済のされる見込みがほとんどない債権とは、債権者が長い期間を要して回収に奔走したものの回収ができず、且つ将来についても返済される見込みがないものを言います。
簡単に言えば長期延滞債権のことです。
長期延滞債権は免責された債権とは違い、債権者はいつでも請求することができます。
債務者には支払い義務があり、貸倒れ債権になったからと言って支払いが免除されることはありません。
また、貸倒れ債権は税務署に認められると資産からはずして税金の対象外とすることができます。