債権者からの訴訟を待って有利な内容で和解する方法
消費者金融やクレジットカード会社の借金を解決する方法に、「債権者からの訴訟を待つ」というものがあります。
道徳的にはあまりお勧めはできませんが、債務者にとっては現状を打開するかなり有利な方法と言えます。
一般的には、債権者から訴訟を起こされるのは嫌ですよね。借金が払えないということがおおごとになり、裁判までされたとなります。
それに、裁判をされれば強引に支払いをさせられそうで、とても怖いですよね。実際にも、差押などを受けることになりますので、債務者からすれば訴訟だけはしないでほしいとなります。
しかし、実は訴訟は怖くありません。
まず、訴訟されたからといって、すぐに差押などの強制執行を受けることはありません。強制執行を申し立てるには訴訟が必要なことが多いので両者を同じ意味にとらえがちですが、実際には別の手続きになります。
そして、訴訟をされても、しっかりと出廷すれば一括返済を求められることはありません。一般の人が訴訟と聞くと、勝つか負けるかと思うでしょうが、実際の民事訴訟では勝ち負けにはなりません。
民事訴訟では通常、和解で決着します。つまり、借金を払えと訴訟されても、裁判所に行けば和解できるということです。
和解とは両者が合意することになりますので、債務者側の希望も聞いてもらえます。どちらかと言えば債務者に有利な内容で和解されるケースが多いのです。
毎月5000円しか返済できないのなら、和解でもそれが優先されます。正直、債務者にとっては願ったりかなったりと言えるでしょう。
債権者から訴訟をされての法定和解では、債務者側が一方的に不利になることはありません。逆に、別のルートから和解するよりも有利な条件で和解できるかもしれません。
債権者に訴訟されても、裁判所は債務者の味方だということを覚えておきましょう。