任意整理には高度な専門知識と交渉力が重要(任意整理3)
任意整理はお金を借りた人と貸した人が交渉し、借金を減らしてもらったり利息を減らしてもらったりして、借金を返済していく方法です。
借金自体はゼロになるわけではありませんが、毎月の返済が無理なくできるように話し合いをして決めます。
話し合いによって決められたことは契約書に記載します。裁判所は関与しませんが、和解契約の一種と考えてください。
任意整理は交渉です
ですから、ただ闇雲に借金が苦しいですと伝えても意味がありません。どうすれば相手が借金の減額に応じてくれるのか、ということを考えなければいけません。
お金を貸した側からすれば、利息を含めて全額返済されるのが一番です。しかし、破産されてしまうと1銭も戻ってこないかもしれません。それなら金額は減るものの、少しでも返済されたほうが得と考えさせるのです。
そのためには、現在の収入がこれだけあって、債務がこれだけある。このままでは返済ができないということを説明しなくてはいけません。そして、ここまで借金を減らすことができたら、計画的に返済が可能だということを伝えることも大事です。
全ての準備が整ったら、債権者と交渉を行います。交渉には上で準備したものだけではなく、交渉術や法律の知識が必要です。もしあなたがお金を貸した側だとしたら、任意整理の要求に応じるでしょうか?私なら絶対に断ります!
相手は借金を減らしたくないと思っているのですから素人が交渉をするのは、非常に難しいです。
交渉力のある司法書士・弁護士を味方につけることが成功の秘訣
知り合いに弁護士がない場合、紹介してくれる人もいない。という場合や、費用が心配で相談できない場合には
全国の弁護士会の法律相談センターで相談してみましょう。他にも各自治体には債務整理が相談できる相談機関が設けられていますから調べてみて下さい。