しばらく放っておく
長期間にわたって延滞し続けている人は、お金がないという理由ではなく、たんに返済する気がないという理由から返済をしないことが多いと思います。
一般人にはこういった人たちがどういった心境なのかを推し量ることは難しいと思います。
返済する気がなく、債権者に迷惑をかけている気もなく、自己破産や個人再生といった債務整理をする気もないのですから、消費者金融業者にとっては頭の痛い問題です。
消費者金融業者は延滞している債務者に対して、督促行為を行います。
消費者金融の場合には、最初から高リスクの人に融資をしていますので、延滞を放っておいたらいつまで経っても返済してもらえないという考えだからでしょう。
しかし、督促行為にはそれなりに経費がかかります。電話代や郵送代、訪問にかかる交通費、督促する人の人件費、督促をしたことを記録すして保存しておく費用など、まったく経費がかからない督促方法はありません。
そのため、100%返済をしないであろう人には、しばらく放っておくという消費者金融業者も多いのです。
返済をする気がない人に、無駄な経費はかけられないということです。
また、督促はどんな方法でも慣れてしまえば効果が半減してしまいます。毎週のように請求書が送られてきても、数ヶ月すれば読むことさえしなくなると思います。
ところが、1年に1回だけ請求書が送られてくれば、何が書いてあるのか気になって読むというものです。
督促の電話にしても、毎日かかってくれば出ませんが、忘れた頃にかかってきたときには、つい出てしまうというものです。
このように、借金の回収方法としてしばらく放っておくというのは、経費もかかりませんし、ときには効果も期待できるものなのです。