訪問による回収
昔ながらの回収方法に、訪問による回収があります。携帯電話が普及していなかった時代には、訪問による回収は大変多く使われていました。
しかし、携帯電話が普及していくと、わざわざ訪問しなくても事務所から電話すれば済む話なので、次第に訪問による回収は使われなくなってきました。
また、訪問による回収に対する法律が厳しくなってきたのも、訪問による回収が減少してきた1つの理由になっていると思います。
さらに問回収では、社会通念に照らし不適当と認められる時間帯に訪問することを禁じています。ここで言う不適当な時間帯とは、午後9時から午前8時までになります。
わかりやすく言えば、訪問による回収は朝の8時から夜の9時までに行わなければならないと言うことです。
現代のサラリーマンで、朝の8時から夜の9時に自宅にいる人はいったいどれだけいるでしょうか。この時間帯に自宅にいるサラリーマンは多くはないと思います。
しかも、本人が留守の場合には、たとえ家族が在宅していても、家族に督促することはもちろん、本人への伝言を頼むことも禁止されているのです。
失業してその時間に在宅している人にはお金がないので返済はできませんし、こう考えると、訪問で回収できるのは主婦ぐらいだということです。
訪問による回収は自宅で過ごすことの多い主婦にとっては、とても避けたいことだと思います。そのため、訪問による回収は主婦にはとても有効なものとなっています。
ただ、最近では主婦も携帯電話を持つのが普通になってきましたので、携帯電話で連絡が取れる限りは、訪問による回収は行われません。