実家に請求書発送
長期延滞している債務者の両親が住んでいる家に、請求書を起こるという行為は今は禁止されていますが、消費者金融の世界では数年前まで頻繁に行われていました。
実家に請求書を送ると言っても、何も債務者の両親に請求するわけではありません。宛名は本人名にしますので、もし両親から苦情があって、本人が居ると思って送ったと言えば良いわけです。
ところで、自分の子供宛に届いた不審な封筒を、勝手に開封して中身を見てしまう親が多くいます。離れて暮らす親にとって、子供のことが心配なのはいつの時代も同じですよね。
消費者金融業者としては、まさにそれを期待しているのです。子供宛の請求書を見て心配した親が連絡してきたら、言葉を選びつつ上手く債務者の親に代わりに返済をしてもらうのです。
もちろん、債務者の親に請求をすることはしません。ただ、このまま放置すると、あなたの子供は大変なことになってしまうと伝えるのです。
債務者の親が子供かわいさに返済を申し出てくれば、儲けものというのです。数年前までは、本当にこのケースが多かったのです。
しかし、法律が厳しくなり、今では債務者本人以外からの入金はすべて受け取れなくなっています。これを守っているか破っているかはその消費者金融によりますが、とにかく今は禁止されているのです。
今は請求書を実家に送ることも原則禁止されていますが、本人が行方不明のときに限り送っているというところも多いと思います。
本人が行方不明のときには少しでも情報がほしいので、もし実家の両親が本人の行方を知っていれば教えてもらおうと、請求書を実家に発送しているのです。
ちなみに、子供宛の封書を勝手に開封して中身を親が見たことで、借金の事実が発覚した場合、その責任は請求書を送った消費者金融業者にはなく、他人宛ての郵便物を勝手に見た債務者の親の責任になります。
また、債務者の親など第3者からの電話で、消費者金融業者は本人の借金に関することは言ってはいけないことになっています。
しかし、相手はすでに借金の事実を知って電話してきていますし、子供を心配する親に配慮したという名目で、状況などを伝えるのです。
厳密に言えばこの行為は違法行為になりますが、そのことを訴える人はいませんし、言い訳も用意していますので、消費者金融では利用されることが多いのでしょう。
行方不明の本人が訴えてくれば、それはそれで借金を回収できますので、ラッキーというものですよね。