回収委託
銀行や信販会社は消費者金融業者のように回収ノウハウを持っていないのが一般的です。
そのため、回収ノウハウを持っていない金融機関では、債権回収会社や債権回収組合に回収を委託することがあります。
銀行の個人ローンは消費者金融のような取立はないと安心しきっている人がいるようですが、それは間違いです。
延滞になったからすぐに回収委託というわけではありませんが、2ヶ月から6ヶ月程度未払い状態が続けば、銀行は回収委託を行います。
委託された債権回収会社や債権回収組合では、消費者金融業者と同程度の取立行為をすると思って間違いありません。
また、回収委託ではあくまでも借入した金融機関が債権を保有したままになりますので、債権回収会社や債権回収組合が借金減額や利息カットなどの権利を持っていないこともあります。
そうすると、消費者金融業者のように和解して債権を回収するというのではなく、あくまでも額面どおりを請求することになりますので、債務者にとっては非常に厳しい返済を強いられることになります。
また、債権回収会社や債権回収組合と聞くと、強面の暴力団員のような人が取立に来ると思われがちですが、そうではありませんので安心してください。
債権回収会社や債権回収組合は法的な許認可を受けたところになりますので、取立行為についても法令順守が普通なのです。