脅す
消費者金融が延滞者への回収方法としてよく用いているのが、「脅す」というテクニックです。
脅すと聞くと、返済しないと殺すぞ、というようなことを言うみたいに聞こえるかもしれませんが、消費者金融で使われている「脅す」は、そういったヤクザまがいのことではなく、もう少しソフトです。
消費者金融で用いられている脅すとは、このまま返済がないと裁判沙汰になるといったことや、給与の差押をすることになるといったことなど、事態が大きくなることを延滞者に伝えるものが一般的です。
裁判沙汰や給与が差押が行われれば、家族に知られることは間違いありませんし、会社にも知られてみんなに知られてしまう可能性もあります。
裁判と聞くと誰だって一歩下がってしまうように、とても大事になるように感じますよね。そこを消費者金融はうまくついてくるのです。
もちろん、これが脅しではなく、実際に実行してくる消費者金融もいると思いますが、裁判をして給与を差押するにはそれなりの条件が揃う必要がありますので、誰にでもできることではありません。
例えば、本当にお金がない人に対して裁判をしても、払えないものは払えませんよね。裁判は無料ではありませんので、損をするのは消費者金融のほうになります。
それに裁判をすると、そこでは利息制限法に引き直した残債務しか認められていません。そのため、裁判をすると回収できるお金が減ってしまうのです。
そうしたリスクを考慮してもなお裁判をしたほうが得になるというときだけ、消費者金融は裁判をしてくるのです。
消費者金融の裁判をするぞという言葉は、ほとんどがはったりで、脅しだということです。
