夜間の訪問
貸金業者の回収方法を規制している法律は、貸金業規制法になります。この貸金業規制法では、社会通念に照らし不適当と認められる時間帯での督促行為を禁止しています。
具体的には、夜の9時から朝の8時までの時間帯には、貸金業者は督促をしてはいけないというものです。
これを逆に言えば、夜9時までなら督促をしても良いと言うことになると思いますが、夜9時というのは結構遅い時間ですよね。
一般的なサラリーマンなら、退社時刻が午後6時、そこから1時間かけて帰宅して自宅に着くのは午後7時だと思います。
午後の9時というのは、人によってはお風呂に入っている時間帯でもあると思います。そんな時間まで督促を受けるのはとても嫌ですよね。
ところで、夜9時までは督促を受けることになりますが、その督促は電話だけでなく訪問でも同じです。つまり、夜9時までは訪問による督促を受けることがあるというのです。
貸金業者の中には、午後9時数分前に延滞している債務者の自宅に到着し、訪問による回収行為をしているところがあります。
別に法律に違反しているわけではありませんので、そうした夜間の訪問を防ぐことはできませんが、されるほうとしては嫌ですよね。
夜9時というのは家族が自宅に揃っていることが多く、借金を回収される姿を家族に見られることが多いと思います。
また、自分がその時間に家には帰らないという場合では、自宅に居る家族と貸金業者が接触することになり、それはそれで嫌ですよね。
夜間の訪問をされるというのは、貸金業者に対して相当不誠実な態度をとっている可能性が高いと思います。
夜間の訪問回収を避けるためにも、しっかりと貸金業者と連絡を取り合うのが良いと思います。