不正登録による個人情報漏洩事件
貸金業者関連の個人情報漏洩の事件は、これまでいくつもありました。その中の1つで、不正登録による個人情報漏洩事件をここでは紹介します。
この事件は、不正登録をして消費者金融業者を装った13業者が、信用情報機関に加盟して個人情報を引き出し、それを興信所などに売却していたというものです。
形だけを整えれば、消費者金融業者としての登録は簡単です。信用情報機関に加盟するのも同様で、どちらも事務的な作業となっています。
信用情報機関に加盟できれば、後は個人情報を取り放題というわけですね。
この事件では、約6年間の間に信用情報機関に85万件に上る情報照会を行い、約8万5000件の個人情報を不正入手したということです。
この13業者はすべてグループで、組織的に個人情報の不正入手を繰返していたのです。
また、彼らは不正が発覚しないように、架空の人物の取引情報を入力するなどして営業を偽装していたと言うことです。
この事件では8万5000件もの個人情報が興信所などに渡ったということですが、消費者金融を利用している人なら、この中に含まれているかもしれませんよね。
消費者金融から借金をして、自分の個人情報を信用情報機関に登録されるということは、そうしたリスクがあるということです。