景気後退によるリスク
借金というのは常にそれなりのリスクを抱えているものですが、借金のリスクが1番高まるのが景気後退の時期になります。
例えば住宅ローンです。2008年下期に世界同時不況になり、日本も景気後退の時期に入りましたが、住宅ローンによって破綻する人が急増しました。
もともと、この世界同時不況は米国のサブプライムローンという住宅ローンで破綻する人が急増したことから始まったものです。
住宅ローンだけでなく、どんな借金でも、借入当初の環境が返済の途中で変われば、途端に返済に困ってしまうことがあります。
これまで収入30万円に対して10万円の返済をしてきた人が、不景気によって収入が20万円になれば、今まで20万円で生活してきたのを10万円で生活しなければならなくなります。
収入が10万円減れば借金の返済も10万円減れば問題ないのですが、そうはいかないですよね。
返済計画を完璧にして借入しても、景気後退などの外部要因によって、借金のリスクが格段に増すことがあるのです。
借金で破綻する人に対して自分が悪いとか、無責任とか言う人がいますが、このように債務者自身には何も問題がなくても破綻してしまうことがあり、また、そういったことは多いのです。
返済計画さえしっかり立てれば、借金にはリスクがないというのは間違いで、借金には常にリスクがつきまとい、しかもそれは景気後退で増す可能性があるということを覚えておきましょう。