勤務先に知られるリスク
消費者金融業者からの借金を、勤めている会社に知られるリスクがあるということはあまり知られていません。
無論、取引をしている消費者金融業者が勤務先に電話をかけてきて、借金をしていると言うわけではありません。
昔は、延滞すれば勤務先に電話をして督促をするのが一般的でした。
しかし、今は貸金業規制法にはっきりと勤務先への督促は禁止と明示されていますので、勤務先に督促してくるところはいないはずです。
延滞しているからと言って、勤務先に督促の電話をしたり、勤務先に請求書を送ったりすることはできませんので、その点では勤務先に借金の事実が知られることはないといえます。
ただ、消費者金融業者が給与の差押を実行したときには例外として、勤務先に１００％知られることになるといえます。
給与の差押をされると、裁判所から勤務先に差押命令通知が届くことになります。
それが届けば、消費者金融業者から借金をしていること、その返済を怠っていること、借金の金額などまでも勤務先に知られることになってしまいます。
しかも、給与の差押は債権者ごとに行われるもので、人によって複数の債権者から給与の差押を受けることもあります。差押命令通知が何通も勤務先に届くということです。
給与の差押を理由に勤務先は解雇などできませんが、人間として信用を失うことは間違いないでしょう。
