30円で個人情報は売られていく
借金のリスクの中で個人情報の流出というのは、その被害の程がなかなか掴みにくいものでもあります。
個人情報が流出するとどうなるのか、はじめに思いつくのは、ヤミ金融業業者の手に渡ってダイレクトメールが自宅や勤務先に届くようになることです。
そして、そのダイレクトメールに書いてある甘い甘い誘い文句に釣られ、そこに書いてある連絡先に電話してしまうと、もう引き返すことができなくなります。
それでは、自分の個人情報はどのようにヤミ金融業者の手に渡るのかをここでは説明します。
個人情報を外部に持ち出した人間は、それをどこにもっていくかというと、名簿屋や名簿業者と呼ばれる人達のところになります。
そして、ヤミ金融業者はその名簿屋からその個人情報を購入することになるのです。
あるヤミ金融業者を逮捕して警察が調べたところでは、信用情報を含んだ個人情報は1人あたり30円で名簿屋から入手したということでした。
消費者金融業者が持つあなたの個人情報は、30円ということですね。何だ安いなぁと思う人もいるかもしれませんが、それが1万人分ともなれば30万円にもなります。
それに、ダイレクトメールを送っても、送られた全員が引っかかるわけではないですよね。
1万人分で30万円だとすれば、1万人のうち10人ほど引っかかれば、十分利益が出るのがヤミ金融です。
1人から30万円とったとしても、10人で300万円です。経費を差し引いても大幅な利益がでますよね。