支払い手数料のリスク
大手や中堅の貸金業者であれば、自社のATМや提携銀行のATМから手数料無料で返済が可能です。
しかし、中小や個人経営の貸金業者の中には、これらのATМを持っていないところがあります。
何を隠そう、私が勤務していた消費者金融業者も、全部の支店と言うわけではありませんでしたが、多くの支店ではATМを設置していませんでした。
そのため、返済方法は店頭か銀行振り込み、郵送といった形でした。
借金のリスクの1つに、支払い手数料があることを考えなければいけません。
支払い手数料のことを考慮しておかないと、後々それによって痛い思いをすることがありますので覚えておきましょう。
支払い手数料は銀行振り込み手数料や郵送代、支店までの交通費などになります。利用者の中には数百円ということで、気にも留めない人もいます。
しかし、実はこの支払い手数料は1回の金額こそ僅かですが、塵も積もれば山となるで、合計していくととても高額になることがあるのです。
また、銀行振り込みで返済しているところが複数あると、振り込み手数料は膨れ上がることになります。
1回の振込みで210円かかるとして、それが5件あるなら1ヶ月で1050円も支払い手数料がかかってしまいます。
仮に3年返済を続ければ、3万7800円も支払い手数料で支払わなくてはいけなくなるのです。
利用者の中には近くに銀行がないという人もいました。そうした人は現金書留で返済をしていましたが、その場合には支払い手数料はさらに高くなりますよね。