貸金業者を騙して返済から逃げると、必ず後悔します。(貸金業者を怒らせるな)
お金を返せなくなっても、努力する義務はある
好きでお金を借りたわけではない、返したいのは山々だが返せないものは返せない。もしあなたがお金を貸しているとして、債務者にこんなことを言われたらどう思いますか?「借りたものは返せ、開き直りやがって!」と思うことでしょう。
お金を借りる時は、しっかりと返すことを約束しています。返さなくてもいいなんていうやり取りは個人間の場合のみであって、金融機関から借りる時は返済に関する詳細な取り決めを行います。
- 収入がどれぐらいあるから、限度額はこれだけ
- 毎月の返済額はこれだけで、最終返済期日はこの日までで月々の利息はいくら
といったことを取り決めて契約します。
お金を借りる時は何度でも頭を下げることでしょう。それがひとたび返せなくなったら手のひらを反して開き直るわけです。まさに人道に反していると罵られても仕方ありません。
お金を返せなくなっても、返そうと努力する義務はあります。返せないから返さなくてもいいわけではありません、返せないと分かっていても誠意を示さなければ自己破産による免責や、債務整理による債務減額は認めてもらえません。
法的に自分は守られているんだから、という本音があるでしょうが建前を大事にしなければ手痛いしっぺ返しを食らうことになります。
債権者を欺こうとすれば必ず失敗する
例えば返済可能な資金があるのに、返せないとウソをついて債権者を騙したり、偽りの実情で債権者を欺こうとしても大方失敗してしまいます。中には運よく債権者を騙して借金をチャラにした人もいるでしょうが、そんなケースは極々稀なことですし、明確な犯罪になります。
債権者はコストや時間が掛かり採算が取れないから減額に応じたり、譲歩して返済計画の変更を了承するわけです。債務整理のために必要なことは、債務者の努力しかありません。どれだけ債権者を納得させることができるか、この1点だけと言えます。
にも関わらず債権者を欺こうとすれば、コストや時間を度外視し、とんでもない制裁を食らい後悔することになります。貸金業者はお金のプロです。甘く見てはいけません。債権者は債務を請求する権利を持っています。そのためであれば様々な法的手段を駆使することが出来るのです。
例えば、差押、競売、時効の延長などがあります。「オレには差し押さえられるものなんてない」と思っていたら大間違いです。生活に必要な最低限のものは保障されますが、将来、あなたがもらうはずの給料を差し押さえることだって可能です。
動産、不動産に限らず競売に掛けられるものがあれば、手当たり次第に競売に掛けます。当然、時効になどせず時効の延長を延々と手続きし、それこそ死ぬまで返済から逃れることはできなくなるでしょう。
債権者はコストを度返しにすればかなりのことが出来ます。自己破産してしまえばいいと思ってるかもしれませんが、もし、債権者を騙したという事実が明るみに出れば、そう簡単ではありません。最終的に免責を決定するのは裁判所ですが、債権者の意見を全く聞かないわけではありません。債権者の言い分を聞いてから判断することになります。
もし債権者に対して騙すような行為をしていれば、裁判所も免責決定などしません。そもそもあなたの債務整理を引き受けてくれる弁護士はいないでしょう。自己破産、債務減額などやり方は色々ありますが、どのような方法で債務整理するにしろ誠心誠意の努力をしなければ相手を納得させることは難しいのです。
関連記事
- 債務整理の成功確率を上げる方法/弁護士へ借金相談するときの鉄則
- 相手をジワジワ追い込む。クレジットやサラ金トラブルの苦情処理方法。
- 悪質な取立てを警察に訴え出る時に押さえておくべきポイント。返す必要のない借金どうする?
- 【ヤミ金融業者の巧妙な手口】ヤミ金融は金貸しではなく単なる犯罪者集団
- サラ金業者の脅迫や悪質な取り立て行為に負けない7つ道具
- 【借金の取り立てが怖い。暴力・暴言・脅し】違法な取り立てかどうかの判断基準
- 悪質な取り立てには法的な処置で対抗すべし!返済できないからといって相手の脅しに耐える必要はない。
- 夜逃げにメリットはない。夜逃げする根性があるなら債務整理の方がずっと楽ですよ。
- ローン滞納し続けていたらいつの段階でどんな通知が来るのか?
- 家財道具差し押さえは全然怖くない!?督促異議申立書で借金取りに対して有利に交渉する方法。