あなたの大丈夫は、世間一般から見ると「ただの借金地獄に陥ってるダメ人間」でしかない
■最初の借入が最もハードルが高い
多くの多重債務者は最初肩多重債務になろうと思って借金するわけではありません。
最初は些細なことがきっかけとなって借金することになります。
手持ち資金が無くてどうしてもお金が必要だけど、給料日まで一週間ある。
というようなケースで借り入れをしてしまうのです。
一週間後に給料が振り込まれるのであれば返済は簡単です。
多くの人はココでこんな風に思います「借金って大したことない、返せば問題ない」
確かにその通りです、返済の目途が立っている状況では借金はそれ程大きな問題には発展しません。
その油断が大きな落とし穴になるのです、一度でも借金してしまうと借金することに対する
ハードルは一気に下がります。
最初に借入するのが一番ハードルが高く抵抗感があるのですが、一度借りると返せばいい、
何とかなるという心理が強く働くようで簡単に借金を繰り返します。
それでも多重債務になることが危険なことは分かっているので、出来る限り複数からは
借入しないように最初のうちは努力します。
問題なのは借金に対するハードルが下がってしまったことで、罪悪感も少なくなり借金が
返せなくなった時に他社から借りて返せば問題ないと考えてしまうのです。
■自分は大丈夫と考えるのは危険
複数の借金を抱えていても、借金返済期日にしっかりと返済できていれば見た目上は
普通に生活している人と何ら変わりありません。
しかも最初に思っていた多重債務になったら終わりだ、すぐに破産する!といった危機感は
もはや影も形もありません。
根拠のない自信は返済でいていることから来ます。
2社、3社程度であれば返済期日を把握できるので借金を繰り返しながら、給料をあてがったり
して返済していくことが出来ます。
そうなると不思議なもので、自分は借金をしているけどちゃんと返済できている。
という錯覚に陥ります。
しかし借金総額で見ると多重債務になる前よりも数倍の残高になっています。
それでも数社であれば何とか完済への道は開いているのですが、多重債務でも大丈夫と
思ってしまった債務者はどんどん借金を繰り返していきます。
最初、自分だけは多重債務者などにはならない大丈夫だと思っていたのが、
知らない間に多重債務者になってしまった。
それでも返済できているという現実が更なる思考の停止を生み出します。
それが「多重債務者っていうけど自分はまだまだ大丈夫」という考えです。
最初は1万円を借りることにすら抵抗がありハードルが高かったはずですが、数十万、数百万という
借金を平気な顔でしてしまうようになります。
これこそが多重債務者が陥る典型的な思考回路で、脳が自己防衛のために思考を麻痺させていると
言われています。
・自分は大丈夫
・まだまだ大丈夫
・これぐらいは返せる
こういった思考になってしまうと、立ち止まって冷静に考えることが出来なくなります。
自分は大丈夫と考えるのは最も危険だと思ってください、何も大丈夫ではありません。
借金をしているという現実から逃げているだけで解決になりません。
あなたの大丈夫は、世間一般から見ると「ただの借金地獄に陥ってるダメ人間」でしかありません。
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