生活費の補填
消費者金融で借金をする理由の堂々の第1位は、「生活費の補填」です。
これはどの統計でもそういった結果が出ており、紛れもない事実になります。
では、日頃から生活費が足りない人がそんなにも多いのかというと、実はそういうわけではありません。
この生活費の補填というのは、実に便利で聞こえの良い言葉で、世間からの同情をかえるものです。
例えば、パチンコで3万円負けてしまった人が、今月の生活費が3万円足りなくなったといって借入を申込めば、それはギャンブル資金ではなくて生活費の補填になります。
高かったけど、どうしても欲しかったブランドバックを買ってしまい、今月ピンチだという人も、借金をする理由は生活費の補填となります。
借入れたお金を何に使うのかと聞かれれば生活費ですが、なぜ生活費が足らなくなったのかと聞かれれば、何かしらの理由があるはずです。
そもそも、普段の収入と支出で支出のほうが多いというのなら、生活が成り立ちません。一時的に支出の方が上回ったというのならわかりますが、普段からというのは稀なケースです。
結局、生活費の補填という言葉を使うことで、消費者金融で借金してしまうのは仕方がないと思わせているだけなのです。
借金について扱った書籍やサイトでは、生活費が足りないから仕方なく消費者金融から借金をしている。だから、悪いのは社会だというようなことを言っていますが、それは間違いです。
借金の理由が生活費の補填と言っても、借金をしなければならなくなった理由を探せば必ずありますので、それを改善することが大切でしょう。