
保証会社を入れる業者
銀行が貸付をするのに保証会社を介入させるのはよくある話ですが、消費者金融業者でも保証会社を介入させることがあります。
銀行が介入させる保証会社の多くは消費者金融業者や信販会社です。特に、消費者金融業者は扱う個人情報も豊富で回収ノウハウを持っていますので、保証会社としては優秀です。
では、消費者金融業者が介入させる保証会社とは何でしょうか?
これは、多くは介入させている消費者金融業者の関連会社です。つまり、保証会社とは名ばかりで、保証料を受けとっているのはその消費者金融業者になるのです。
もちろん、単独の保証会社も存在しています。ただ、消費者金融業者よりも回収ノウハウを持つことはあり得ませんので、からくりを用いる悪質なところが多くなります。
私が聞いた保証会社は、保証料として消費者金融の契約者から5000円や融資額の5%といった金額を受け取ります。
100人と保証契約を結べば、最低保証料が5000円だとしても50万円になります。そして、そのうちの半分の25万円を利益として計上します。
残った25万円については、保証契約をした債務者が破綻したときに消費者金融業者に支払われます。
また、債務者の破綻が多くなり、この25万円よりも多くなった場合には、支払いは行なわれません。
これでわかることは、保証会社と消費者金融業者は損をしないということです。保証会社は保証債権を全額補保証するのではなく、受け取った保証料の中で保証するということです。
消費者金融業者は、すべてを保証されるわけではありませんが、いくらかはお金が戻ってくることになります。
また、保証会社を介入させても介入させなくても、貸付基準は変わりません。保証会社を介入させたから貸付をするということではないのです。
結局、債務者が保証料という名目で、保証会社と消費者金融業者にお金を吸い上げられているだけです。損をしているのは債務者だけで、これは悪質だと言わざるを得ません。

