勤務先への嫌がらせ
ヤミ金融業者の専売特許となっているのが、勤務先への嫌がらせです。以前は、勤務先への督促の電話を規制する法律がありませんでしたので、正規の貸金業者も普通に勤務先に督促していました。
しかし、正規の貸金業者の場合には、勤務先には個人名で電話しますし、本人が勤務先への督促はしないようにお願いすれば、一切しないというのが一般的でした。
正規の貸金業者は勤務先に督促していましたが、最低限のルールは守るのが普通で、別にプレッシャーをかけるために勤務先に督促するのではなく、勤務先しか連絡がつかないからという理由が主だったと思います。
これがヤミ金融業者になると、勤務先への督促はただの嫌がらせと言っても良いものになります。
勤務先で電話に出た人が不快に思うようなヤクザ口調で本人への取次ぎを要求し、こっちはヤミ金融業者だから逆らうなという態度で接してきます。
そして、本人が不在であったときには、それこそ嫌がらせのように何回も何回も電話をかけては怒鳴りつけるというのが多いです。
終いには、無言電話やエロ電話など、本人を呼び出すのとは関係ない行動にもでてくることもあるようです。
こうした勤務先への嫌がらせは、本人に返済をしなければ会社にいられなくなるようにしてやるぞ、という本人へのメッセージなのです。
電話といのは便利ですが、悪用されると手がつけられません。会社なので電話回線を切っておくこともできず、ヤミ金融業者による営業妨害を防ぐ手立てがありません。
ヤミ金融業者のそうした嫌がらせのために、会社を辞めることになった人はたくさんいます。消費者金融業者で勤務していたとき、ヤミ金被害によって会社を辞めることになり、自己破産に至った人がたくさんいました。
ヤミ金融に手をだした自業自得と言えばそうなのですが、警察で何とかすることはできないものかと思ってしまいます。