近隣住民への嫌がらせ
ヤミ金融業者による悪質な嫌がらせは、借主の住む住宅の近隣にまで及ぶこともしばしばあります。
ヤミ金融業者は返済能力のない人にお金を貸し、過酷な取立で債権の回収を図るのが仕事ですが、あの手この手で債務者が返済するように仕向けていきます。
特に、近隣住民への嫌がらせは効果的な取立方法になりますので、ヤミ金融業者がそれを使わない手はないのです。
ヤミ金融業者で働く人には、強面の男性が多いと思います。そうした強面の男性が目立つヤクザスーツで近所を徘徊しているだけで、不安を抱く人も多いと思います。
歩いている小さな子供を怒鳴りつけたり、買い物に行く途中の主婦を睨みつけたりと、威圧的な態度で借主の住宅付近を回り歩くのです。
そして、自分たちがこうして嫌がらせをしているのは、すべてあそこの家の誰々が、借金を返済しないからだと言いふらして回るのです。
自分のことで他人に迷惑をかけるのは誰でも嫌だと思います。
無論、返済できない債務者が悪いというよりも、悪いのはヤミ金融業者になるはずです。しかし、近所の人の怒りはヤミ金融業者ではなく、その人に向けられることが多いというのが現実なのです。
借りた本人やその家族、親族にプレッシャーをかけても返済をしないような人には、近隣住民から攻めるというのがヤミ金融業者の手になります。
ただ、時代とともに近所付き合いが少なくなってきましたので、この取立方法は少なくなっていると思います。
都市部では隣人同士がまったくかかわりを持たないということが多くなりましたので、近隣住民への嫌がらせを見る機会が少なくなっていると思います。